1. >
  2. >
  3. デング熱

デング熱


熱帯地域に生息する蚊を媒介する病気

デング熱は古くから数多くの患者を発生させてきた非常に重大な感染症です。
デング熱の感染源となっているのはネッタイシマカとヒトスジシマカという生息数の多い蚊で、病原に感染している動物を吸血した蚊が別の動物の血を吸うことにより感染が起こります。

特徴的なのがデング熱の発生地域はアジアやアフリカ、中東、中南米、オセアニアといった赤道に近い熱帯~亜熱帯地域に集中しているという点です。

そのためそうした熱帯地域に海外旅行に行く時に注意すべき病気としてもよく挙げられています。

実際デング熱は年間に1億人を超える感染者を出していると報告されており、特にここ最近では東南アジアや中南米での感染者数の増加が目立っています。

日本においてはネッタイシマカは生息していないことから爆発的な感染は起こらないものの、それら熱帯~亜熱帯地域に海外旅行を訪れた旅行者が帰国後に発症する例もあり油断をすることはできません。

日本において検疫でデング熱と診断される人数は年間200名程度とされているので、決して数は少なくありません。
今後もし国内で感染者から蚊を媒介して感染する例があると、そこから一気に感染者が増えてしまう危険性もあります。

温暖化によりデング熱の発生地域も広域化

デング熱を媒介するネッタイシマカおよびヒトスジシマカは温かい気温の場所にのみ生息する蚊として知られています。

ですがここ数年で急激にデング熱が増加している背景として、地球温暖化の影響からそれらの蚊の生息地域が広がってしまったのではないかと推測されています。

日本では既にヒトスジシマカが本州以南の地域に生息しているということがわかっており、今後はより生息域が北上していくことも考えられます。

デング熱に感染してしまうと、4~7日程度の潜伏期を経て突然に高熱が発症します。
長い場合には2週間以上してから発症するという例もあるようです。

高熱とともに頭痛や全身の筋肉の痛み、関節痛、眼窩奥の痛みといった症状が出るので、熱が収まるまでの3~5日の間はかなりつらい思いをしてしまいます。

ひどくなってくると出血や胸水、腹水といったことが起こることもあり、そうしたものを「デング出血熱」と呼んだりします。

一時期は報道が加熱することで蚊を非常に警戒するようなこともありましたが、基本的には蚊にさされにくい服装をしていれば急激に感染が拡大する恐れはありません。

発症をすると特効薬はなく、自然に熱が収まるのを待つ対処療法となります。
このとき頭痛を止めるためにアスピリンを使用すると出血が助長されてしまうので、市販薬で対処するのではなくきちんと症状を見ながら医師や薬剤師の診断に従ってください。