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ジカウイルス感染症


政府広報オンラインでも注意喚起された重篤な病気

感染症の中でも比較的耳に新しいのが「ジカウイルス感染症」です。
平成27年(2015年)5月以降、世界的に感染者数が爆発的に増え日本においてもかなり戦々恐々とした状況が続きました。

日本においてもすぐに海外からの渡航者における感染症としてのリスクを最大(感染症法上の4類感染症)に指定をし、「蚊媒介感染症の診療ガイドライン」を作成して全国の診療機関に配布をしています。

2016年にはWHOがジカウイルス感染症を世界的危機となる感染症として予防に関するガイドラインを作成するとともに、日本でも診療・治療に特化した受診機関を公表し、少しでも疑いのある人は速やかに受診するように呼びかけました。

なぜここまでジカウイルス感染症が危険視されたかというと、まず妊婦が罹患した場合のリスクがかなり高いということが挙げられます。

ジカウイルス感染症そのものはそれほど恐ろしい病気というわけではなく、感染をしても実際に発病に至るのは約2割にとどまるとされています。

しかしもしその感染者が妊婦であった場合には、ギランバレー症候群を発症する確率が高くなり、生まれてくる子供が小頭症という重大な障害を持ってしまう恐れがあります。

そのため政府はジカウイルス感染症にかかった妊婦が速やかに治療ができるように全国に指定産婦人科を設けそこで治療を受けるように推奨しました。

主な媒介は蚊によるものの性交渉での感染例も

ジカウイルスを最も多く媒介するのはヤブカ属のヒトスジシマカやネッタイシマカといった虫です。
これらは動物の吸血をすることで食糧とする生物ですが、このときに他の動物の感染血液が接触することによりジカウイルスが感染してしまうということがわかっています。

日本国内においてはネッタイシマカは生息していませんが、ヒトスジシマカは本州以南で生息が確認されているため、流行した当時はかなり厳重な蚊退治が行われました。

また蚊を媒介するだけでなく性交渉によって感染をしたという例も報告されています。
性交渉による感染は粘膜の接触によって起こるものとされているため、特に発症者数が多い海外の地域に出かける場合には不用意に性的な接触を持たないようにするように呼びかけられています。

現在のところ一旦ジカウイルス感染症の危険性は去ったとされていますが、再び蚊が大量に発生する時期になったときに流行する恐れがあります。

感染を防ぐために最も大切なのは「蚊に刺されないこと」であるため、流行が伝えられたら屋外に出る時に半袖短パンのような肌を露出する衣類は避け、虫刺され帽子スプレーなどで狙われないように気をつけてください。