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日本紅斑熱


ダニから感染をする主な病気の1つ

アウトドアが好きな人にとって非常に脅威となるのが、野山や森林に多く潜んでいるダニから感染が起こる病気です。
自然環境の中にはたくさんの虫や小動物がいますが、その中でも特に病気を媒介する危険があるのがダニ類です。

野山に出かけたときにそこに生息するダニに噛まれることにより、感染症にかかり場合によっては重篤化してしまうことがあります。

ダニ由来の病気としては「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」や「ツツガムシ病」「ライム病」といったものがありますが、その中でも国内での感染例が多くなっているものとして「日本紅斑熱」があります。

ここ最近の日本紅斑熱の報告例として平成26年の5例がありますが、その前年である平成25年には3例、平成24年には1例ということでみると今後も微増していく危険性があります。

日本紅斑熱の病原となるのはマダニというダニの一種で、これはライム病や回帰熱といった病気も同時に媒介します。

マダニは噛んだあとに非常にくっきりと噛み跡が残るところが特長となっており、中心部に大きなかさぶたができるとともに全身に紅斑が広がっていきます。

基本的には発熱が収まるとともに回復に向かっていくのですが、重篤化すると紅斑が四肢や体幹部にまで大きく広がっていき、場合によってはそのまま死亡してしまう例もあるようです。

ワクチンはないため自己防衛が最大の方法

頻繁に野山に出かけられる方の中には「マダニによる病気を防ぐためのワクチン接種をしてほしい」といった希望を医療機関に相談する方もいるのですが、残念ながらそうした特攻的なワクチンは存在していません。

そのため最大の予防方法はなによりもまずダニに刺されないということに尽きます。
野山に出かける場合には必ず長袖長ズボンで肌の露出を避けるとともに、座って休憩する場合には敷物や携帯用の椅子を使用しましょう。

また案外無防備なのが上着やタオルなどで、脱いだものを地面に置いたりしているとそこにたちまちダニが集まってきてしまいます。

ペットを同行する場合などもそうで、自分自身についてはきちんと防護をしている人もペットの犬は全く無防備のまま野山を駆け回らせるようなケースがよくあります。

マダニは犬の体にもよく寄生する動物ですので、そこで皮膚につかれてしまうと自宅で人間に感染するリスクが出てきます。

山林に出かけたら使用した衣類や敷物は殺虫スプレーなどできちんと処置をしてから保管し、ペットともども早めに入浴をするようにしましょう。

また万が一感染が疑われ医療機関を受診するなら、何日前にどういったところに行き、何か体に異変が起こっていなかったかということを正確に伝えるようにしてください。