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レプトスピラ症


犬への感染例が多い人獣共通感染症

レプトスピラ症は「レプトスピラ」という細菌が体内に感染することによって起こる感染症です。
レプトスピラ症のことを別名「ワイル病」や「秋疫(あきやみ)」ということもあり、古くからある感染症として恐れられてきました。

病原菌には「レプトスピラ・カニコーラ」「レプトスピラ・ヘクテロヘモラジー」といった種類がありますが、いずれも感染した他の動物に接触することで感染が広がります。

犬に感染する病原菌であるレプトスピラ・カニコーラは「イヌ型レプトスピラ」と言われることもあり、感染が起こるとまず40℃前後の高熱が出るとともに結膜の充血や嘔吐、血便といった症状が出ます。

人獣共通感染症であるため、飼い犬に感染をしてしまうと飼い主にも感染リスクが高まってしまいます。
レプトスピラ症については犬を飼い始めるときに自治体に登録をすることで定期的な予防接種の案内が届きますので、忘れずにワクチン接種をするようにしましょう。
ワクチン接種をしておけば犬のレプトスピラ症を防ぐことができます。

人間に感染をすると危険な症状になることも

現在は犬の感染症という印象が強くなったレプトスピラ症ですが、かつては人にとっても危険な感染症として知られていました。

社会問題となったのは1970年代前半で、この頃には年間50名以上の死者数が報告をされていました。
しかしレプトスピラ症の感染経路は病原を持つ動物との接触や、それらの動物の糞尿が混ざった土や水を口にしてしまうことなので、生活インフラが改善し衛生状態がよくなったことで次第に感染例は減少していきました。

現在ではほとんど人への感染症としては報告されなくなってはいるものの、完全にゼロになっているわけではありません。
散発的に感染することもありますので、犬を飼われている人は特に注意が必要です。

なお現在レプトスピラ症は2012年に4類感染症として指定をされているので、病院で感染が確認された場合には診療した医師は最寄りの保健所に報告をしなければならないこととなっています。

犬と並んでレプトスピラ症への感染例が多いのがネズミです。
かつて大流行したレプトスピラ症を収束させることができた理由の1つとして、ねずみ駆除を徹底したということもあります。

ネズミの多い地域の井戸水や湧き水などはかなり危険性が高いので、不用意に生水を飲まないようにしてください。
国内では感染例が少ないレプトスピラ症ですが、海外ではまだまだ多くの感染者や死亡者が出ています。

流行時には外務省などから警告が出されますので、危険地域には立ち寄らないようにするとともに川などの水場に入らないようにすることが大切です。