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マールブルグ病


エボラ出血熱と並んで危険度の高い病気

マールブルグ病はエボラ出血熱同様に、2000年より施行された「感染症の病原体を媒介するおそれのある動物の輸入に関する規則」で動物の輸入制限のもとになった病気です。

エボラ出血熱とマールブルグ病は最低30日間の係留検査が必要とされており、これは他の疫病や感染症が自主検疫にとどまることと比較するとかなり厳しい措置です。

マールブルグ病が発見されたのは1967年8月で、当時の西ドイツのマールブルグを中心に複数の都市で感染したとみられる7名の研究関係者が死亡するという事故が起こったことがきっかけです。

いずれの都市でも共通していたのはウガンダから実験用として輸入したアフリカミドリザルの解剖を行っていたということで、このとき腎組織や血液に接触したことで感染したとされます。

その後も亡くなった7名の患者が生前に接触をした6名が二次感染を起こしており、感染力の強さと致死性により急遽「マールブルグ病」という名称で警戒されるようになりました。

症状はエボラ出血熱とよく似たウイルス性出血で、病原菌となった動物から「ミドリザル出血熱」と呼ばれることもあります。

その後さらに感染経路を詳しく研究した結果、病原の発生地として突き止められたのがアフリカ大陸中部のケニアやジンバブエ、ザイール(現:コンゴ民主共和国)といった国であることがわかりました。

発生地や症状がよく似ていることからエボラ出血熱と並列的に扱われてはいるものの、マールブルグ病はエボラ出血熱ほど多くの死者を出していることはなく、感染者数も爆発的に増えた事例は今のところありません。

2005年以降はペット用サルの輸入は禁止

こうした危険な病原菌の存在を受けて、従来の動物保護を目的としたワシントン条約とは別に2000年に上記でも紹介した動物の輸入に関する規制が設けられました。

2005年7月1日からはペット用としてサルを国外から輸入すること自体が禁止されるようになっていますので、国内で流通しているペット用サルは全て国内で繁殖されたものに限られます。

しかしながら違法と知りながらもレア種をペットとして飼育したいという悪質な愛好家も多く、しばしば密輸をしようとしたところを空港や港湾の検疫で捕まったというニュースを耳にしています。

全国の動物病院には、本来日本国内では繁殖をしていないはずの珍しいサルが治療のために連れて来られる事例もあるようで、飼い主となる人がそもそもサルの国外からの輸入が全面的に禁止されているということを理解していないケースもあるようです。

マールブルグ病はまだ研究途上の病気であり、自然界からどのように人間の体に入り込むのか完全に解明をされているわけではありません。